住吉新地 難波三津といわれた港町に大正期形成された遊郭跡

大阪府
大阪市
住吉区
浜口東2



交通
南海本線住吉大社駅下車徒歩
阪堺電気阪堺線細井川駅下車徒歩





住吉新地



2009.03.20
住吉はもともと大阪湾の入り江で、近世に新田が開発された。住吉神社は仁徳天皇が兵庫から海の守護神「住吉神社」を勧請、国営の港「墨之江津(住吉津)」を開いたとされる。難波三津の一つとして遣唐使の出発地となり港町として繁栄した。
大正11年5月、大阪府は住之江区浜口町一帯(住吉公園南側)を指定地として聚落するよう命じた。3年後には、芸妓扱席15軒・貸席業者168軒・芸妓800名を数え、住吉新地の最盛期を示した。しかしその後公園に隣接しているため、風紀を害するとの理由で新名月(十三間川の西)に移転する事になった。
かつて住吉新地があったという浜口東2丁目界隈を歩いたが、その面影はほとんどない。最も南海本線に近い所にまっすぐの路地があり、料亭のような佇まいの民家が数軒見られるが、新地時代の遺構なのか単なる古い民家なのかわからない。ただ、駅もないのに商店街があったりするから港町時代に繁栄したのであろうことは想像できる。
住吉神社前を走る阪堺電気軌道。
門前と港の間に町が形成され、遊郭もつくられた。

細井川(上)とその周りの町並み(左上、左下)

浜口東2丁目の住吉新地跡の中で面影が残っていると思われる一角。(下)

浜口東2丁目の住吉新地跡の中で面影が残っていると思われる一角。
浜口商店街
浜口東2丁目の町並み
住吉大社門前町の町並み(左、下)
参考資料 リンク
大阪市
住吉区

参考文献