菅原町 戦災のない大阪 旧運河に面した蔵の残る町並み

大阪府
大阪市
北区
菅原町
天神西町




交通
地下鉄堺筋線南森町駅下車徒歩






菅原町

戦災のない大阪マップ




2009.08.10
大阪市内は太平洋戦争下の昭和20年(1945年)、全8回に渡って空襲を受けた。そのエリアは、『全国主要都市戦災概況図』(昭和20年)や終戦後にGHQが撮影した空中写真により確認できる。その記録は大変悲しい記憶ではあるが、一方で戦災を受けていない町を知ることができる。大阪は起伏がないが川や堀が多い。それらの水や鉄道、起伏崖線の緑地などによって戦災を免れたエリアがある。これらのエリアを歩くと今でも戦前の町並みが残っている場所が少なくない。

堂島川の北岸、天神橋の北詰めにある菅原町から天神西町・南森町1丁目にかけては戦災にあっていない。菅原町は阪神高速大阪環状線と高速12号守口線のジャンクションのちょうど真下にあたる。阪神高速は運河を埋め立てて通したので、このあたりは運河が堂島川に接続する場所でもあった。その運河に面していたのであろう蔵が連なっている。また、町並みには2階から軒先まで漆喰で塗り込めた町家が残っている。天神西町にかけて北上すると戦前の町家は数を減らすもののまだ点在して残っている。

阪神高速12号線守口線の直下の蔵(左)

蔵が並んでいる(下)
堂島川の土手沿いに並ぶ町家
漆喰が剥がれて土壁が現れた風情ある蔵が背後の高層マンションと対比的だ。(左)

北側に母屋、南側に蔵を配した町家
町家を改造した店舗
軒段々の銅板張りの町家
(天神西町)

阪神高速12号守口線下の大通りに面した町家。かつては運河に面していたと思われる。
天神西町の町並み
参考資料 リンク
大阪市

参考文献