放出 湖沼時代の集落が昭和の市街地の中に残る街

大阪府
大阪市
鶴見区
放出東





交通
JR片町線放出駅下車





放出





2015.02.12
放出と書いて「はなてん」と読む。寝屋川と旧大和川本流の長瀬川などが合流する地で、一帯は古くは諸河川が流入する湖沼であった。放出という地名も湖水の放出口があったのが起こりといわれている。昭和初期、寝屋川が改修され市街地化が進んだ。その後、城東工業地帯となり、中小工場が多くなっている。
第二寝屋川の土手の上を走っているJR片町線の放出駅北口を出てやや東へ行くと、南北に走る通りと交差する。この道は中高野街道といい、京街道守口宿から分かれ平野へ向かう。時代によっては放出街道ともよばれていたようだ。古い街道らしくクネクネと折れ曲がっている。かつて湖沼だったこの地域の中で、この街道沿いに集落が形成されていたのであろう。昭和初期から市街化が進んだ中にあって、異質な農村集落の佇まいが残されている。また、駅前から北へ延びるみゆき通り商店街が、昭和の香りを感じるレトロな空間となっている。

みゆき通り商店街
昭和初期から市街化が進められた時代の建物が残る。(上、左上)

大和棟の古民家(左)
文化財として保存修復工事中。
旧中高野街道の町並み
かつての農村時代の面影を感じる
旧中高野街道の町並み
旧中高野街道の町並み
旧中高野街道の町並み
旧中高野街道の町並み

寝屋川(上)
昭和初期の軒段々の銅板町家(左)
参考資料 リンク
大阪市

参考文献