那覇辻 那覇の旧遊郭の後に戦後復興した女性街

沖縄県
那覇市
辻2
前島3



交通





辻2


前島3




2010.01.10
沖縄の街には「社交街」をはじめ遊里が多く存在する。那覇市内もそうで、大きくは国道58号線の北西側(海側)にあたる松山社交街、松山と泊港との間には風俗街の前島、かつて遊郭だった波上宮前の辻界隈、那覇一の商業地区である国際通りの南にあたる松尾・牧志周辺の桜坂界隈などがある。
那覇の遊郭は3カ所あったが、明治41年に辻に統合された。『全国遊郭案内』(昭和5年 日本遊覧社刊によれば、妓楼は13軒、120人の娼妓と記載されているものの、別の資料からは300軒あったとも言われている。昭和19年10月10日の大空襲で那覇市内は焼け野原になり、辻遊郭も姿を消した。戦後はバーや料亭が密集する女性街として再建された。そして現在は泡国街の中に料亭が点在する街へと変化している。街を歩いてみると、戦災により当然戦前の建物はなく、泡国にしても料亭にしてもほとんどが鉄筋コンクリートの陸屋根で、ところどころに赤瓦屋根も散見される。街の西端には赤瓦をのせた大きな「左馬」という料亭の建物が、現在営業はしていないが残っていた。
松山社交街は小高い丘の松山公園と国道58号線の間。そこから北へ歩いて行って潮渡川を渡ると前島3丁目でその先直ぐに那覇泊港がある。前島3丁目にはスナック店が密集していて、内地の感覚からするとやや寂れたスナック街のように見えるが、実は夜のF俗街である。
波上宮の前一帯が辻の泡国街
今でも数軒の料亭が営業している。
戦災にあった街は陸屋根の鉄筋コンクリート造が多く、ところどころに赤瓦の木造家屋もみられる。

料亭ことぶき(上)

料亭「那覇」
泡国街の町並み(左)

料亭「松乃下」(左下)

料亭「左馬」(左)
現在は営業していない
沖縄らしい穴あきブロック外装のビル(辻2)

前島3丁目の町並み(下)

前島3丁目の町並み(左)

こういう木造民家は戦前のものか?戦後のものか?(左)

泊港の「とまりん」(上)
 
参考資料 リンク
那覇市

参考文献