竹富 白砂と緑に囲まれた赤瓦と珊瑚礁石塀の集落

沖縄県
竹富町
竹富



交通
石垣港より定期船






竹富




1994.05
石垣島の南西4kmにある隆起珊瑚礁の平らな島である。外周が9.2kmしかない円形の小さな島は、全周を沖合いのバリアリーフで守られ、白砂の美しいビーチで囲まれ、その内側に緑豊かな防風林が廻っている。集落は円形の島の中心部分の一番標高が高いエリアに形成されている。屋敷割は整形で、四方を珊瑚礁の石垣で囲み、正面入り口を南にとる。入り口は石垣が切れているがヒンプンと呼ばれるつい立のような石塀を介して中に入るようになっている。家屋の大きさや形状、配置は各家でほぼ同じ。母屋(フーヤ)を南向きに中央に配置し、釜屋(トーラ)を西側に棟を直行させて配置するのが基本である。屋根はかつては茅葺であったが、明治末期から赤瓦に変わった。家々の間の砂利道は珊瑚礁のため真っ白である。
2,3人しか立てないほど小さな塔の上から集落全体を眺める。(上)
珊瑚礁の石垣とフクギの屋敷林。(左、左上)

観光の牛車に出会う。(左上)

屋敷の入り口にはヒンプンと呼ばれるつい立の石塀がある。(左)

屋根の上にはシーサーが座る。(上)

シーサーは各家の屋根にのっているが、町並みの整備が進む中で増えていったようである。(左、下)
島の御嶽(ウタキ)。
珊瑚礁の石塀には植物も生える。
赤瓦の資材置き場。
参考資料 リンク
竹富町

参考文献
『図説 日本の町並み12 南九州編』 太田博太郎他 第一法規
『歴史の町並み 中国・四国・九州・沖縄編』 保存修景計画研究会 NHKブックス
『日本の集落 第3巻』 高須賀晋・畑亮夫 建築資料研究社
『歴史遺産 日本の町並み108選を歩く』 吉田桂二 講談社
『日本の町並みU 中国四国九州・沖縄』 西村幸夫監修 平凡社