島尻 板壁の平屋民家と珊瑚礁の石塀の集落

沖縄県
伊平屋村
島尻



交通
運天港よりフェリー伊平屋前泊港下船自転車利用






伊平屋島尻




2006.12.23
沖縄本島の北西、沖縄県最北の伊平屋島は、標高200m級の山々が連なる細長い島。主な産業は明治23年に始まったサトウキビ栽培と古い歴史がある米作りである。琉球王朝の第一尚王朝、尚巴志の祖先・屋倉大王の出身地と伝えられ、屋蔵墓や天岩戸などの史跡や伝説の地も残る。
細長い伊平屋島の南端、賀陽岳と阿波岳に挟まれた平地に島尻集落はある。同じ伊平屋島の3つの集落は、我喜屋が珊瑚礁の石塀と赤瓦、田名がブロック塀とセメント瓦が印象的だが、ここ島尻は屋敷が狭く各民家の主屋が通りから近くに見られるため板壁が印象に残る。茶の板壁+赤瓦、ブルーの板壁+グレーのセメント瓦の組み合わせが美しい。
我喜屋から南へ丘を越えると美しい海岸線になった。右手に賀陽岳、先に見えるのが阿波岳。さらに先に野甫島がある。
木部がブルーに塗られた民家。グレーのセメント瓦との調和が綺麗だった。(上)

赤瓦と白木との組み合わせがベース(左)
壁をモルタルで固めた民家。
沖縄の住宅は雨戸が直接外部建具になっているものが多い。(上)
石垣に軒を接するセメント瓦屋根。
この集落は漁師も多いようだ。

島尻の神あしあげ(県指定有形民俗文化財)
何の施設だか分かりますか。この中で村役人が決め事を話し合う施設だとか。下の隙間から建物内に入る構造になっている。(左上)
参考資料 リンク
伊平屋村


参考文献
『日本の町並みU 中国四国九州・沖縄』 西村幸夫監修 平凡社