鳩間島 素朴な石塀と金属葺き屋根+赤棟瓦の民家

沖縄県
竹富町
鳩間










鳩間島





2017.12.23



西表島の北5km、竹富町の最北に位置する島で、「ばとぅま」と発音する。人口は昭和24年に650人のピークに達したが、その後激減している。歴史書に現れるのは18世紀初めで、西表島古見と黒島から約150人を移住させて島建てしたといわれている。明治末期から大正期にかけて発動機船によるカツオ漁が盛んだった。現在では海人草とツノマタ、シャコガイの養殖が営まれている。(「シマダス」参照)
集落は小さいながら、整然と区画された沖縄らしい町割りで、珊瑚石の石垣石塀、フクギの屋敷林、方形屋根の平屋建て民家など、伝統的な屋敷構えが見られる。屋根材は、古くは草葺きであったがその後赤瓦、現在では重量の軽い折板が多く用いられている。面白いのは、屋根を折板で葺き、棟だけ赤瓦で押さえているものがあり、ハイブリッドな形態が新鮮である。
港から集落へ入るメインルート
振り返ると青い海と背景に西表島が横たわる
鳩間島の民家
素朴な珊瑚石による石垣石塀、ヒンプン、方形屋根の平屋建て民家、金属折板屋根、板壁。
鳩間島の町並み
伝統的な赤瓦葺きの方形屋根の民家(上)

鳩間島の町並み
このような折板葺きに棟だけ赤瓦というのがハイブリッドな感覚で新鮮と感じた
珊瑚石の石塀とフクギ林
鳩間島の町並み
鳩間島の町並み
鳩間島の町並み
鳩間島の町並み
鳩間島の町並み

下り井戸(上)

屋根で受けた雨水を溜めるのに使用されていたコンクリート製のタンク(左)

御嶽(上)
鳩間小中学校(左上)
島の最高所である鳩間中森にある物見台(左下)
参考資料 リンク
竹富町

参考文献