連島 水島工業地域の中に残る土壁の美しい旧港町

岡山県
倉敷市
連島
西之浦





交通







連島




2009.05.05
連島は倉敷市南部、高梁川河口近くの水島工業地域の中にある旧港町である。かつては島であったが、高梁川の流出土砂の堆積により陸繋ぎになった。北に西阿知、南に鶴・亀島神殿が開発され、綿を栽培して手紡糸がつくられたが、明治以降は消滅した。葦による簾の生産が副業としておこったが、ビニル簾に転換、後背湿地ではレンコンを栽培している。戦後の水島工業地域の発展により旧集落は取り込まれて線形がわかりづらくなっており、住宅地化が進んでいる。
旧集落の町並みは、周辺が工業地域になる前に繁栄した港町時代の海鼠壁+漆喰+本瓦の伝統民家が残っているが、漆喰や壁瓦が剥げ落ち土壁の目立つ家並になっている。鑑賞の対象としては味わいがあって良いが、ちょっとさびしい印象の町並みだ。
煉瓦塀と煉瓦蔵に囲まれた屋敷。かつての集落の繁栄ぶりがうかがえる。
厄神社下の大野酒造の家並み。木造三階建てや立派な母屋、海鼠壁の酒蔵が美しい町並みの一角を形成している。

大野酒造の家並み
大野酒造周辺の町並み
長い土壁の屋敷塀
海鼠壁が剥げ落ち土壁になってしまった三階建て蔵
大きな屋敷が目白押しだが手入れがされておらず痛みが進行している。
寺の参道から旧港へ向かう通り。
参考資料 リンク
倉敷市

参考文献