六島 獄門島のモデル 尾根上斜面上の二つの集落

岡山県
笠岡市
六島
湛江
前浦





交通
笠岡港より三洋汽船






六島





2017.11.03
笠岡諸島最南端の島。笠岡市から約15kmに位置する。岡山県の最南端でもある。島の南側は潮流の速い海峡で、瀬戸内海の大型船の航路となっている。この航路の安全を守るため、岡山県で最初に設置された灯台がある。地形は、山が海岸まで迫り、平地がなく、山裾に民家が軒をならべて建っている。かつては、瀬戸内有数の「活船(いけぶね)」(生魚運搬船)の島だった。島内のあちこちにスイセンが自生していて、1〜2月には可憐な花を咲かせる。(「シマダス」参考)
笠岡港からの渡船は、島の北側にある湛江と東側にある前浦の二ヶ所に接岸する。湛江地区は北東端の岬に続く尾根の上に形成されており、前浦地区は斜面に形成されている。笠岡諸島は花崗岩の産地で知られており、ここ六島も花崗岩の調達には困らず、立派な石垣が築かれていた。特に、前浦地区には本瓦を載せた古い民家や昔ながらの屋敷構えが残っており、外周を建物や塀で囲んだこの地域らしい集落景観が見られる。
六島湛江の町並み
島の北東端の岬につながる尾根上にあって、両側が海に面している。
六島湛江の町並み
石垣による古い防波堤。
六島湛江の町並み
六島湛江の町並み

六島湛江の町並み
縦道が二本通う
六島湛江の町並み
六島前浦の町並み
六島前浦の町並み
斜面上の集落。石垣を積んで宅地を造成し、山側に主屋の棟を等高線と平行に配置し、両側に部屋を突き出す。その特徴がよくわかる。
六島前浦の町並み
六島前浦の町並み
本瓦桟瓦両方あるが、古いものは本瓦。
六島前浦の町並み
六島前浦の町並み
笠岡諸島は島自体が花崗岩でできている。石垣の材料は幾らでも調達可能。
六島前浦の町並み
六島前浦の町並み
六島前浦の町並み
共同井戸
六島前浦の町並み

六島前浦の町並み
六島前浦の町並み
主屋が山側にあり、海に向かって両腕を出すように付属屋が付いているコノ字型。
参考資料 リンク
笠岡市

参考文献