水田 質の高い民家が並ぶ吉備高原下の街道町

岡山県
真庭市
水田



交通







水田



2006.03.19
旧北房町(現真庭市)は岡山県の中央部、旭川の支流備中川の上流域の吉備高原にある農村である。旧北房町は、3つの町が28年に合併して出来た町で、水田はその一つの町である。吉備高原はカルスト台地でタバコ栽培と牛の放牧が行われているが、備中川は河谷が広く水田が広がっている。水田はその地名のごとく備中川流域の水田地帯の中の町である。
町は南北の通りに面する街村型で、一軒一軒の隣棟間隔が確保されている。民家の形態は入母屋あるいは切妻平入で比較的質の高いものが多い。土壁・漆喰壁に海鼠壁、屋根の造形、格子などの意匠に手が込んだものが見られる。特に、町の中央部に建っている一際高く大きな赤瓦の民家は、華美な意匠の一品である。水田は、過去の繁栄の面影を今に残した吉備高原地域の興味深い町並みの一つといえる。
2階の建ちが低い古そうな民家。壁や屋根周りの海鼠壁の意匠が美しい。(左上、左)


土壁の茶がきれいな民家も見られる。切妻の家では妻面に水切り庇が2段付いている。(左下、下)

妻面を漆喰で塗り籠めた民家。水切り庇や持ち送りの衣装が洗練されている。(上)

2階は漆喰、1階は格子。1階軒の持ち送りも特徴的。(左)
この民家は格子が美しかった。
町並みを南方向から眺める。

この民家がゴージャス系の一品。何様式?。

町並みの南部。街道は吉備津高原の農牧業地帯へ繋がる。(左)
参考資料 リンク
真庭市

参考文献