石島 漁業と海苔を生業とする2県にまたがる島

岡山県
玉野市
石島





交通
宇野港より海上タクシー(定期船)






石島





2018.02.16
本土から約6km、瀬戸内海に浮かぶ小さな島。東端に戸尻鼻、西端にヘガラ崎という小さな岬があり、この岬を東西に結ぶ稜線に石島山がある。この稜線を境として南側が香川県香川郡直島町「井島」、北側が岡山県玉野市「石島」である。南側直島町域には住民はいない。島内からは石器や土器片が出土し、3基の古墳がある。江戸時代に傾斜地(天領)の直島と岡山藩胸上村の間で領有権と漁業権を巡って紛争が始まった。以来、二度にわたる幕府への提訴で国境が決定し、現在に至っている。元禄年間(1688〜1704年)に胸上村から3戸9人が移住、開拓が始まった。産業は漁業が中心で、特にノリの養殖が盛んだ。(「シマダス」参照)
岡山県側から人が渡って集落を形成したということが、海鼠壁をあしらった外壁により岡山らしさとして表現されている。背景となる山に高い樹木が全くないのは、2011年に発生した山火事で島の山林の9割が焼失したため。集落に被害がなかったことは不幸中の幸いである。いずれ、緑豊かな島に戻ることを願う。
石島港
石島の町並み

石島の町並み
岡山らしく海鼠壁が見られる

石島の縦道の町並み(上、左下)
石島の町並み
石島の町並み
石島の縦道町並み
石島の縦道町並み
石島の町並み
石島の町並み
古民家は入母屋が多い
石島の町並み

石島山と海苔
樹木が無いのは、2011年に発生した山火事により山林の9割を消失したから。
参考資料 リンク
玉野市

参考文献