犬島 | 採石・銅製錬所・化学工場で栄えた産業の島 | |
岡山県 岡山市 犬島 交通 宝伝港・直島より定期船 犬島 2018.02.18 |
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岡山市の東部沖合2.2kmにある岡山市唯一の有人島。温暖な瀬戸内式気候に恵まれている。元禄年間(1688-1704)に入植が始まる。古くから石の島として知られ、鎌倉八幡宮の石鳥居、岡山城、大阪城、江戸城などにも犬島産の石が使われている。明治30年代の大阪港築港のための採石業と40年代の銅の精錬業などで隆盛を極めた時代があり、大正7年には小学校、昭和22年には中学校が開校された。昭和44年には岡山市に合併し、その後の経済変化による企業撤退、住民の減少や高齢化により小中学校ともに平成3年には廃校となり、今では採石業と化学工業があるのみとなった。「煙突と石の島」のイメージを持つ島で、精錬所跡や数多くの採石場跡が当時をしのばせる。(「シマダス」参照) 上記のシマダスの文章の後、岡山に本拠を置くベネッセによるアートサイトプロジェクトの一環として、直島や豊島に続き、約10年前に犬島にも美術館がオープンした。著名な建築家を起用したアートサイトプロジェクトによって、国内外から多くの旅行客が島に訪れ賑わっている。 集落は、かつての採石と銅精錬によって栄えた以降に形成されたもであり、旧精錬所の高い煉瓦煙突を背景とした独特な集落景観を呈している。島で採れる石によって築かれた石垣石塀、本瓦屋根、海鼠壁などが特徴。一方、旧精練所は明治期に操業を停止したが、広大な敷地に遺構が残されており、犬島精練所美術館に入場することで見学ができる。 |
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犬島遠景 何本もの煉瓦煙突がシンボル |
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港近くに転がる石 | ||
犬島の町並み かつての銀行と思われる木造建物あり |
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犬島の町並み 岡山らしい海鼠壁の民家 |
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犬島の町並み | ||
犬島の町並み 島で最も大きいと思われる屋敷 |
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犬島の町並み 石垣石塀は地場産 |
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犬島の町並み 島の西側へ向かう道 |
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犬ノ島の化学工場 犬ノ島はすぐそばにあるが、橋がかかていない。 |
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犬島の町並み アートプロジェクト |
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犬島の町並み アートプロジェクト |
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犬島の町並み アートプロジェクト |
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犬島の町並み 旧銅精錬所の煉瓦煙突 円形と八角形のものがあり、八角形のものは全て崩れかかっていた。 |
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旧銅精練所の遺構 | ||
旧銅精練所の遺構と犬島精錬所美術館 | ||
旧銅精練所の遺構 | ||
旧銅精練所の遺構 | ||
旧銅精練所の遺構 | ||
参考資料 | リンク 岡山市 参考文献 |