日比 日比精錬所のお膝元にて栄えた旧遊郭の町並み

岡山県
玉野市
日比5





交通






日比




2009.05.05
日比は児島半島の南東端、備讃瀬戸に臨み天然の良港湾に恵まれた港町である。帆船時代に栄え、製塩とタイ網で知られた。町から峠を越えた三井金属日比精練所は、1943年(昭和18年)から内外国の銅鋼を精錬し、また日比共同製錬(株)玉野精練所もあり、港の外側を埋め立て専用岸壁、荷役設備が整った。
このような工業港町の一角にはかつて遊郭が存在した。昭和5年の「全国遊郭案内」によれば、付近に三井物産造船部工場があり、妓楼16軒、娼妓74人がいたという。戦後赤線に移行した名残は感じられないが、遊里時代の面影を残す建物や旅館があった。
日比港の船溜。
欄干をめぐらす建物。二階から女性が男を招き入れていたのか。(上)
長い欄干のある建物。

旅館があった。ちどり旅館の名は、昭和5年の妓楼の名にはない。(左)
遊郭のメインストリートだったと思われる通り。(左)

○許飲食・・・の表札がかかっていた建物。

日比精練所の社宅。 
参考資料 リンク
玉野市

参考文献