保戸島 | RC3階建てが密集する遠洋漁業で栄えた島 | |
大分県 津久見市 保戸島 交通 津久見港より高速船 マップ 保戸島 2015.03.28 2019.03.24 movie movie2 |
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津久見港から14km、豊後水道に浮かぶ島。標高179mの遠見山を頂点に急傾斜地が海岸に迫り、北と南東側は絶壁で、ほとんど平地がない。島名は、承平年間(931〜938)の百科辞書「和名類聚抄」にある「海部郡穂門郷」の名を継承しているという。江戸時代には、佐伯藩の勘場や遠見番所が置かれていた。明治23年ころから始められた遠洋マグロ漁業は今では年間100億円の水揚げがあり、一大マグロ基地となっている。日豊海岸国定公園に指定され、美しい砂浜や奇岩が点在している。(「日本の島ガイド シマダス」より) 集落は一か所のみで、急傾斜地に密集しているいわゆる「密集系漁村」の典型的な形態。しかし、さらに特異なのは、鉄筋コンクリート(RC造)3階建てが多いことである。遠洋漁業で栄えたため限られた土地に多くに人が住むために3階建て化が進み、産業で富を得たことで高価なRC造が選択されたと思われるが、理由はそれだけではないだろう。連絡船が発着する津久見港に巨大なセメントプラント(太平洋セメント)が作られたことも要因の一つではないかと考えられる。 いずれにしてもこれだけの陸屋根多層建築が密集する島は、長崎県端島(炭鉱で築かれた通称軍艦島)と保戸島以外に知らない。必見の集落!是非このファンタスティックな集落空間を味わっていただきたい。 |
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保戸島行きの高速船が発着する津久見港 港の対岸に巨大なセメント工場(太平洋セメント)が横たわる |
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保戸島 2019.03 |
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保戸島の町並み 急傾斜地に鉄筋コンクリート造(RC造)3階建てが密集する集落 長崎県の軍艦島に匹敵するような光景だ |
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保戸島の町並み 港の埋立地に並ぶRC3階建ての間のメインストリート(横道)(左) かつての海岸線と思われる横道に建つ木造の古民家(上) |
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保戸島の海岸線に沿ったメインの横道 この狭さで県道612号線である。 2019.03 |
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保戸島の町並み 港から寺へ向かう縦道の中の主要動線。ここにも古い木造の古民家がみられる。 2019年には解体されていた。 |
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保戸島の町並み 島には2つの寺がある。集落の背後の斜面には巨大な墓地が展開する。 |
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保戸島の町並み 古い縦道には石垣が多く見られた(左) |
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保戸島の町並み 幅員1mにも満たない通路(家) そそり立つ民家(左) |
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保戸島の町並み |
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保戸島の町並み |
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参考資料 | リンク 津久見市 参考文献 |