山田 佐渡島を臨む日本海旧北陸街道の宿場町

新潟県
寺泊町
山田




交通





山田




2005.10.04
新潟県中越地方の日本海岸、寺泊から出雲崎へ向かって国道402号線を南西へ行く。右手の日本海には常に佐渡島が横たわっている。このあたりは海岸段丘になていて段丘上は農村、段丘下の海岸線に漁村がポツポツとある風景は美しいが寂しくもある。山田集落もその一つで、かつては旧北陸街道の宿場町だった。
集落の両端には社があり以前から拡大も縮小もしていないようだ。町並みとしては寺泊のように都市化した過密な街路村と比較するとやや余裕のある街路村といったところである。従って殆どが切妻妻入というものではなく、間口奥行きも様々。下見板貼の木が印象的な集落である。
寺泊側から集落に入ったところ。右手が日本海だが平入で2階に窓が全く無い板壁が印象的な民家が出迎える。
土壁(漆喰)は雪で剥げ落ちるため、すっぽり板壁でくるまれている蔵。雪国ならではの造りである。
切妻妻入の家並みが一応は基調。海岸線に沿って湾曲する街道。(上)

板壁でくるまれた付属屋。(左)
出雲崎方向から見た町並み。
「明治天皇山田御小休所址」がこの集落が宿場であったことを今に伝えてくれる。(上)

集落の両側は海岸段丘の斜面が迫る。(左)
冬季の風雪は厳しい。木柵を巡らした民家。日本海岸である証である。
参考資料 リンク
寺泊町

参考文献