久田 日本海岸に突然現れる茅葺屋根集落

新潟県
出雲崎町
久田
上中条




交通





久田


上中条




1995.08
2005.10.04
新潟県の日本海沿岸は漁村や港町が多く、集落町並みの特徴は街路村形態で、かつては板葺石置屋根だったものが現在はトタン葺に変わっている。一方、海岸から内陸に入ると農村が広がっておりいわゆる茅葺の農家が集まったり点在している。出雲崎町久田は港町出雲崎の近くにある日本海に面する集落であるが、前述の海岸線の街路村形態とは違い、内陸部に見られる農家型の民家が集まっている集落形態である。だから、日本海沿岸を走ってくると突然違った形態の集落が現れた印象を受ける。
このあたりは海岸段丘の地形で、内陸に入ると直ぐに田園が見られる。おそらく農村集落がたまたま海岸に面する場所にはみ出したのが久田集落なのであろう。
1995年に訪れたときは茅葺屋根が多く見られたが、10年後の2005年に訪れたときにはトタンカバー化が進んでいた。直ぐ内陸の農村も探ってみたら茅葺屋根の民家が見られた。
1995年の久田集落。茅葺屋根がまだ多く見られた。(トップ、左)
海岸沿いの国道を走ってくると一番目に留まる茅葺民家。周りの足場のようなものは冬の雪囲いようであろう。(1995年)
上と同じ家を2005年に訪れた。茅を差し替えているものだと思ったらそうじゃなくてトタンカバー化工事中であった。
棟の押さえににも金属が使われていない茅葺民家(1995年、上)

棟だけトタンカバー化された(2005年)
集落内の民家。何れ保存のための補助金でも出れば茅葺に戻すことは可能だ。

写真がゆがんでいるのではない(上)

下見板壁の木質感が印象的である。
久田から内陸に入った直ぐのところにある上中条集落にも茅葺屋根の民家は多く残っていた。
参考資料 リンク
i出雲崎町

参考文献