大和高田 交通の要地として寺内町から発達した町並み

奈良県
大和高田市
内本町
南本町
大中南町
永和町
北片塩町




交通

JR桜井線高田下車徒歩
近鉄大阪本線大和高田駅下車徒歩





内本町



南本町
大中南町



永和町
北片塩町




2007.03.11
大和高田は、奈良盆地南西部交通の要地で、中世以来の座を基盤に専立寺の寺内町として商業が繁栄した。「大和もめん」の産地として知られ、明治31年(1898年)に紡績工場が開業、メリヤス・毛糸・靴下・ゴム靴・ボタンなどの中小工業がおこり、第二次世界大戦後は食料品や金属工場が進出した。現在では、JRと近鉄を通じて大阪方面への通勤者が多くベッドタウンとなっている。
旧市街は、北を近鉄大阪線、東をJR和歌山線、南を近鉄南大阪線、西を高田川で囲まれたエリアで、碁盤目状の街区が形成されている。真ん中に不自然にうねった幹線道路が南北に貫いているが、これは川を埋め立てた道路である。古い町並みが見られるのは、寺内町の中心でもあった専立寺前の内本町から南本町にかけての南北2本の通り、さらに南に下ったところを東西に直線的に走る旧伊勢街道沿い、川が道路になったうねった通りの東側にあたる永和町界隈である。内本町・南本町の専立寺の前の通りはレトロな商店街で、切妻平入の町家がポツポツとある間に古い銀行や病院などの洋風近代建築が見られる。旧伊勢街道沿いの大中南町界隈は町家が軒を連続させる町並みが残っていて素晴らしい。一方、旧伊勢街道沿いの北片塩町には劇場があり歓楽街だったのだろうか。永和町には大きな商家の屋敷が残っていた。
寺内町の中心であった専立寺の前が古い商店街。一部にアーケードが残っているが、ほとんどが取り除かれレトロな町並みを楽しむことができる。

内本町の町並み(上、左)
内本町の町並み
南本町の町並み
専立寺の前の通りの一本東側の通りにも町並みが見られる。

内本町の町並み
内本町の町並み
内本町の町並み
旧市街の真ん中南北に、川を道路にしたうねった幹線道路がある。その東側にも町並みが残る。

永和町の町並み
旧伊勢街道、北片塩町界隈
高田大劇という劇場。この辺りがかつての歓楽街か。
旧伊勢街道 南本町から大中南町にかけての軒の揃った町並み(左、下)
参考資料 リンク
大和高田市

参考文献