五條 旧紀州街道沿いに連なる本瓦白黒漆喰の町並み

奈良県
五條市





交通

JR和歌山線五条駅下車徒歩
大和二見駅下車徒歩





本町



新町




2007.03.11
五條は吉野川に臨む河岸段丘上の町である。地名は吉野川北岸(河北)条里の五条に由来している。町には四つの街道が集まっている上に吉野川の水運もあり、古来から交通の要衝地として発展してきた。また、紀伊山地への入り口にあたり、後背の森林資源により木工業と商業で栄えた。近世は天領だったが、天誅組が代官所を襲う事件があり「維新発祥の地」と言われている。
JR和歌山線五条駅を出て、レトロな雰囲気漂う商店街を南西へ歩いていく。土地は川に向かって下っていく。国道24号線を渡ると古い商家が現れはじめる。アーケードが途切れたところを西へ折れ、国道168号線号線と交差する辺りから古い町並みが始まる。国道沿いにも歴史を感じる町家が残っていて、わが国最古の町家建築と言われる栗山家がある。ここから新町通り(旧大和街道)が西へ延びていて、JR大和二見駅前あたりまで延々と古い町並みが続いている。町家は本瓦で、黒漆喰が多いつし二階の平入形式である。
五條は質の高い町家が多く残る歴史都市であるが、かつての旧街道に変わる国道が町を分断しているのが残念である。
JR和歌山線五条駅近くの商店街にある古い旅館。隣に煉瓦煙突を上げる古い銭湯もあった。(左)

国道168号線(十津川街道)沿いの町並み。(下)

わが国最古の町家建築と言われる栗山家住宅。(左上)

新町通りの町並み(上、左)
新町通り、本町界隈の町並み
蔵元 山本本家
新町通り、本町界隈の町並み
一ツ橋あたり
新町通り、本町界隈の町並み
一ツ橋あたり
新町通り、本町界隈の町並み

五條名物 柿の葉寿司
新町通り、新町界隈の町並み
関東で見るような黒漆喰の町家
手前の石垣は吉野川に面していたもの。
五条駅から分岐する鉄道が建設されたが、完成を見ぬまま川の手前で終わっている。
新町通り、二見界隈の町並み
新町通り、二見界隈の町並み
新町通り、二見界隈の町並み
新町通り、二見界隈の町並み
参考資料 リンク
五條市

参考文献
『図説 日本の町並み7 近畿編』 太田博太郎他 第一法規
『日本の町並みT 近畿・東海・北陸』 西村幸夫監修 平凡社
『歴史遺産 日本の町並み108選を歩く』 吉田桂二 講談社