白谷 島原眉山の麓 普賢岳を望む石積塀の集落

長崎県
島原市
白谷





交通






白谷





2005.07.25
島原半島は雲仙火山群によって形成された半島、その裾野は長崎県下最大の農耕地である。火山群の最高峰は1359Mの普賢岳で、1990年に198年ぶりに噴火した。1995年まで続いた噴火活動では、土石流38回、火砕流7回を数え、死者41名、建物被害2511件、被害総額2300億円という大惨事であった。その土石流や火砕流は深江町と島原市の境界にあたる水無川づたいに起こり、深江町側の農村地帯を襲った。しかし、水無川の北側の島原市白谷地区は土地が高く、かろうじてその惨事から逃れた。
水無川の深江町側は立ち入りが禁止され、対岸の眉山に登る登山道から普賢岳と水無川を眺めると土砂の流れた傷跡が痛々しい。白谷地区は眉山の麓にあたり、裾野の斜面に集落が広がっている。特徴的なのは石積の塀に囲まれた集落というところである。しっかりとした石積塀は1m〜1.5m位で上に小石が乗っけられているケースが多い。中には立派な石垣、一体化した長屋門をまわした屋敷もあり、中には大きな民家が建てられていた。この集落の背景には普賢岳と眉山である。平成の大噴火の時はどんなに怖かったことであろうか。
眉山登山道から普賢岳と水無川の大火砕流跡を眺める。もうあれから10年以上が過ぎ去った。
石積塀で囲まれた屋敷が並ぶ白谷集落
石積塀は1m〜1.5mほどで、上に小石がのっかっている。
立派な切石の石垣塀がめぐらされている屋敷。長屋門が石垣塀と一体化していた。(左、下)
大きなお屋敷の長屋門と、そこから主屋をのぞいたところ。
眉山の裾野に集落が形成されているため全体に傾斜している。左手が島原湾、右手が眉山方向。
集落内の交差点
石積塀は切石を使ったもの、そのまま積んだものまどいろいろ。
背景となる眉山は島原市のシンボルである。
参考資料 リンク
島原市
普賢岳災害記念館


参考文献