島原 武家屋敷から町人町まで伏流水が流れる城下町

長崎県
島原市
下の丁
上の町
白土町





交通

島原鉄道島原駅下車徒歩





下の丁


上の町


白土町





1988.03
2005.07.25
有明海に囲まれた島原半島は雲仙火山群によってつくられた。半島の東側、眉山の麓に広がる扇状地に市街地が形成されているが、扇端は湧水が多く「水の都」とも言われている。松倉氏が島原城の築城に際して、領民に重税を課したため「島原の乱」が起こったことでも有名である。その後、松平忠房が入部し城下町を拡大整備し、現在の町の下地を作った。最近1990年に普賢岳が約200年ぶりに噴火し、その後災害に見舞われたことは記憶に新しい。
原城の西側は下級武士の武家屋敷町で、中央に水路を持った南北の通りによって屋敷地が規則正しく区画されている。下の丁の町並みは石垣塀の武家屋敷町の景観が最もよく残されている地区だ。
一方、町人町は城の東側から南側にかけて展開している。新町あたりは湧水が町の中をめぐり鯉が飼われている。白土町は旧島原街道に沿って町が延びていったようで、現在の商業地から離れているため、商家の建物が多く残されている。古い家では通りに面して仏間が突き出した形式が見られるが、これはキリシタンでないことを示したものらしい。

原城 1988年(上)

下の丁の武家屋敷町(左上、左、左下)
1988年

城の東側、上の町の町並み(左上)

万町のアーケード街。(左)

新町の水路の巡る町並み(上)

新町の水路(左上)

新町のしまばら湧水館。(上)

白土町の町並み(左)
旧島原街道沿いの白土町の町並み
白土町の町並み
白土町の町並み
白土町の町並み
参考資料 リンク
島原市

参考文献
『図説 日本の町並み11 北九州編』 太田博太郎他 第一法規
『日本の町並みU 中国四国九州・沖縄』 西村幸夫監修 平凡社