斑島 奇岩の海岸線から駆け上がった密集系漁村

長崎県
小値賀町
斑島郷





交通





斑島郷





2018.04.27
小値賀島の北西にある島。昭和53年、橋長290mの斑大橋が完成、小値賀島と陸続きになった。島内の遺跡からは旧石器時代のナイフ型石器や、縄文時代早期のものとされる土器などが出土している。玉石鼻にある大小のポットホール(甌穴)は、日本一の規模で、昭和33年に国の天然記念物に指定されている。北風に怒濤が岩を噛むとき、岩の裂け目から奔流する荒波に玉石が回転し、さらに穴を削磨し、玉はますますみがかれるという。好漁場に面しており、島の中心となる斑港のすぐ目の前には、ブリの定置網がある。島の東部から西部にかけては、なだらかな丘陵が広がり、和牛の天然の放牧場となっている。島から眺める西海に沈む太陽は、美しく、雄大だ。(「シマダス」参照)
小値賀島の西にある斑島は斑大橋で陸続きである。「海界の村を歩く」シリーズは、有人島であること、陸続きでないことを決まりとしているが、いい集落だったので離島として載せちゃうことにする。島の東部、大橋の付け根に集落が一つある。家々が密集した姿は、小値賀島のゆとりあるものとは対照的な、典型的密集系漁村の佇まい。大漁と安全祈願の戎様のとこるから集落に入っていく。メインストリートは二本あって、家屋は新しくもないが古くもなさそう。縦道から等高線に沿う横道に入る。各家の前庭が横道になってる、密集系漁村ではお馴染みの構成である。集落は石垣で構築された雛壇状になっていて、バイクまでしか入れない横道に平入りの家々が並ぶ。そして、板壁と石垣石塀が景観上の特徴か。集落のはずれ、岩場の海岸にポットホールといわれる玉石(天然記念物)が見られる。
斑島の町並み
斑島大橋から斑島郷の集落を臨む
斑島の町並み
港の岩場の天辺に恵比寿像が祀られていた

斑島の町並み
戎様のところから入った縦道。

斑島の町並み
横道の集落景観
斑島の町並み

斑島の町並み

斑島郷集落の近くにあるポットホール。溶岩系の岩が荒々しい海岸にある。
参考資料 リンク
小値賀町

参考文献