国見 神代鍋島陣屋跡を中心とした珠玉の武家屋敷町

長崎県
国見町
神代小路
河北名




交通

島原鉄道神代駅下車徒歩




神代小路


河北名





2005.07.25
国見町は島原半島の雲仙火山体の北麓に広がる扇状地上の農村である。
神代地区が豊臣秀吉の九州平定後、三千石の有馬領から分かれて鍋島直茂に与えられたのは天正15年(1587年)で、当時の領主鍋島直茂はこの地を兄の鍋島信房の所領とした。信房を始祖とする神代鍋島氏は現神代小路に居宅(陣屋)を構え、そこを中心に小さな武家屋敷町を整備した。
いま、その神代小路を歩いてみると、それから300年以上時が流れているにもかかわらず街路や水路、地割がほぼそのままに継承されており、時間が止まっているかのような錯覚を覚える。残された建物も江戸期に遡るものが多く残されており、いままで古い町並みとして無名であったことが信じられないほどだ。
島原鉄道の北側には、旧街道の町並みも残っており、知られざる貴重な町並みとして脚光を浴び始めている。
本小路の町並み
左手の超立派な石垣塀が神代鍋島家のお屋敷。
本小路の町並み
本小路と上小路の間には桝形が残っている。桝形辺りから眺めた本小路の町並み。
本小路の町並み
上小路の町並み
通りの両端に水路を残している。
上小路の町並み
草葺民家は永松家住宅。(上)

上小路の水路(左)

本小路の生垣や石垣塀
石垣には丸石積、切石積がああり、垣根を石塀にあわせた断面のカッティングを施したユニークなものもあった。
島原鉄道 神代駅付近
河北名の旧街道沿いの町並み。
河北名の旧街道沿いの町並み。
参考資料 リンク
国見町

参考文献
『日本の町並みU 中国四国九州・沖縄』 西村幸夫監修 平凡社