蛎浦 近世は捕鯨漁 近代は炭坑で栄えた漁師町

長崎県
西海市
崎戸町
蛎浦
福浦





交通







蛎浦





2005.07.26
蛎浦島は西彼杵半島の西沿岸島で、周辺の島群を持つ崎戸町の中心島である。江戸時代は捕鯨でにぎわった島だが、明治19年に炭塊が発見され、明治42年に九州炭鉱汽船によって福浦抗が開坑された。昭和15年からは三菱鉱業経営となり、昭和43年まで石炭の島として繁栄した。
蛎浦島の中心集落である蛎浦は、正面に炭坑施設のあった丘を眺める、深い入り江の港である。入り江に沿ってU字型の集落が形成されている。U字の下の部分にあたるエリアは直線的な街区となっていて、洋館や煉瓦壁の大型の家屋が並んでいる一方、旧遊郭らしき一角もある。蛎浦は、古くからの漁師町でありながら、明治以降は炭坑の門前町でもあったようだ。現在の炭坑は閉山されているが、当時の建物が放置され丘の上に点在して残っている。炭坑施設の敷地の一部は製塩工場となっており日本一の生産量を誇っている。
蛎浦東側の町並み
蛎浦東側の町並み
石畳風に整備されていた大正通り
蛎浦東側の町並み
石畳風に整備されていた大正通り
蛎浦東側の町並み
蛎浦東側の町並み
大正通りと平行するもう一本の通り
蛎浦東側の町並み
U字の下の部分に近いところにあった旧店舗。哀愁が漂っていたので撮影した。
蛎浦中央部の町並み
U字の下の部分の町並み。煉瓦塀をまわした洋館
蛎浦中央部の町並み
U字の下の部分の町並み。煉瓦塀をまわした和洋館。医院か何かやられていたのか?。
蛎浦中央部の町並み
漁村でよく見かけるカラフル民家
蛎浦中央部の町並み
このあたりは動物的な勘で遊郭っぽい。
蛎浦西側の町並み
蛎浦がある崎戸港対岸の炭坑跡。炭坑住宅の廃墟が草むらの中にそのまま放置されている。(左)

廃墟となった炭坑住宅
片やコンクリート打ち放しのまま、片や蔦に覆われている。(下)

福浦は炭坑の中の町。現在はその面影は無く原っぱになっている。(左上)

福原の盛り場にあった映画館「福浦館」の在りし日の写真。(上)

福浦の製塩工場内に残っていた炭坑時代の煉瓦造建物の壁。(左)
参考資料 リンク
西海市
崎戸町商工会

参考文献