赤島 明治大正は鰹漁で栄えた溶岩石垣石塀の集落

長崎県
五島市
赤島町





交通
福江港より定期船






赤島





2018.03.24



福江島の南方海上12kmに位置する、玄武岩質溶岩の比較的なだらかな小さな島。江戸時代の中期に泉州佐野浦(大阪府泉佐野市)の漁民が定着したといわれている。明治から大正にかけてはカツオ漁の基地として栄え、昭和35年には人口467人を数えていた。耕地が少なく、現在は周辺の天然の好漁場で3t未満の漁船漁業が営まれている。(「シマダス」参照)
福江島の南東海上には、赤・黄・黒と三色の名が付いた島がある。その一つ、赤島(あかしま)は、隣の黄島(おうしま)と同じ火山であることから島全体が溶岩でできている。また、明治から大正にかけてカツオ漁で栄えた。その二つの要因によって、「溶岩の石垣石塀の集落」という大変珍しい集落景観を見ることができる。過疎化によって家屋はかなり数を減らしているが、五島列島の中でも必見の集落として、黄島の次に位置する島里である。

旅客船を降りて歩いていくと、かつて家が建っていた石塀のみの場所があり、その中を歩いていく。

黄島神社の前庭(左下)
赤島の町並み
赤島の町並み
赤島の町並み
切石の石塀とごろた石野積みの石塀の両方が見られる。
赤島の町並み
赤島の町並み
切妻桟瓦葺き+板壁
赤島の町並み
付属屋の一部の壁か。
赤島の町並み
福江の武家屋敷と同じ石塀形状
赤島の町並み
赤島の町並み
赤島の町並み
赤島の町並み
赤島の町並み
赤島の町並み
参考資料 リンク
五島市

参考文献
『シマダス』㈶日本離島センター