渋温泉 木造旅館外湯が途切れなく連なる活気ある温泉町

長野県
山ノ内町
渋温泉




交通
長野電鉄湯田中駅よりバス






渋温泉




2009.08.24
渋温泉は、夜間瀬川の支流横湯川の河岸段丘上にある食塩泉の温泉で、開湯は嘉元3年(1305年)と言われ、戦国時代には数多く存在する武田信玄の隠し湯の一つでもあった。信玄の寄進によって温泉寺が置かれ、川中島の戦いの折には傷ついた兵士をこの湯で療養させたと言われている。
温泉街は旧草津街道に沿う長い町で、石畳の目抜き通りに木造建築の旅館を並べる。共同浴場は9軒存在し、外湯巡りが有名。温泉街の目抜き通りは西の安代温泉と連続し、中ほどつばたやの前で旧草津街道から分岐して温泉寺へまで至る。旧草津街道はつばたや前で折れ、横湯川を渡り対岸の段丘の上へ上る。一方、目抜き通りと川との間にはもう一本の細い通りがあって、小さな旅館や共同浴場が面しており、路地的な町並みを形成している。渋温泉は、建物の古さ新しさにかかわらず、温泉町としての雰囲気が心地よい印象深い町並みといえよう。
横湯川南岸の段丘上から見下ろした渋温泉(左)

安代温泉に残る古い旅館建築(左下)


洋風の建物があった(上)

旧草津街道に沿った渋温泉の町並み(左)
三番湯 錦の湯
切り傷やおできのわたわたが取れるところから「錦の湯」と名付けられた。
夜の温泉町
車が通行止めになり、湯治客が浴衣姿で下駄をはいてカランコロンと歩いている。(上)

旧草津街道の本陣でもあったつばたや旅館。ここで旧街道は折れ、つばたやの脇を通って横湯川を渡り、対岸の高台に上がる。(左)

つばたや脇の旧草津街道(左下)

つばたや旅館の家族風呂は大正時代に建てられたもの(上)

目抜き通りと川との間の細い通り(左、左下)
北側斜面に上る道に面する木造3階建ての旅館(上)

参考資料 リンク
山ノ内町

参考文献