桜沢 「是より南 木曽路」の碑がある中山道の間ノ宿

長野県
楢川村
桜沢



交通

JR中央線
日出塩駅下車
徒歩



国道19号線




桜沢




2004.05.29
本山宿と贄川宿との間にある桜沢は間ノ宿で、木曽路の北の入り口である。桜沢宿から江戸方に300mほど歩いたところに塩尻市と楢川村の境があり、「是より南 木曽路」の碑が立っている。そこが木曽路の北境。木曽路の北境にはもうひとつ大きな意味があって、江戸時代には徳川尾張藩の北境でもあった。碑は昭和15年に桜沢の藤屋百瀬栄が建立したもので、背面に「歌に絵に其の名を知られたる、木曽路はこの桜沢より神坂に至る南二十里余なり」とある。
桜沢宿は深い奈良井川の谷の縁に、街道の片側(川側)だけに形成された町で、現在は国道19号線になっている。もともと規模は小さかったようで、古い町家は2,3棟しか残っていないが、最も大きな家の前に「明治天皇桜沢小休所」の碑が建っていた。背後の奈良井川の谷の深さと山に挟まれた谷の狭さに「いよいよ木曽路に入った」ことを実感する町並みである。
いよいよ木曽路に入ったことを実感する狭い谷。江戸方かたやってくると右側にのみ建物が建つ。
「明治天皇桜沢小休所」の碑がある
家々は軒を連ねることなく離れて建っている。切妻平入の出桁造りが数棟残る。

奈良井のような猿頭は無いが、小屋根が金具に吊られて取り付く(上)。
参考資料 リンク
楢川村

参考文献