寝覚 徒歩時代からの街道の名所に形成された旅籠町

長野県
上松町
寝覚




交通

JR中央線
上松駅下車バス利用



国道19号線




寝覚




2008.05.05
中央本線の車内からも見える「寝覚の床」は、木曽川の奔流が永い年月をかけて刻んだ美しい天然の渓谷である。それは中山道の時代から旅人が必ず立ち寄ったといわれる木曽路の名勝であった。文人や歌人の記録も数多く残っている。白い花崗岩の方状節理(箱型の四角い分裂)や、エメラルドグリーンの水面が森林の緑に映え、国の名勝史跡天然記念物として保護されているとともに、浦島太郎の伝説も伝えられている。
古くからの木曽路の名所だった寝覚の床であるが、現在は国道19号線沿いの駐車場からアクセスし、国道沿いに土産物屋や旅館が並んでいる。しかし、徒歩時代は国道19号線より山側に上ったところを通っている旧中山道からアクセスしていた。寝覚集落は宿場町ではないが、寝覚の床へと降りていく坂道と旧中山道とのT字交差点には2つの大きな旅館建築が残っている。そのことからも、当地が古くからの観光地であったことがうかがえる。
旧中山道から寝覚の床へと降りていく道とのT字交差点を挟んで2軒の旅籠建築(左上:越前屋と左下:田せや)が建っている。

越前屋の戸袋(上)と出窓(下)


寝覚の床へと降りていく坂道をはさんで2軒の旅籠が向かい合っている。
(左上、左)

寝覚の床(上)

旧中山道の寝覚の町並み(左)
参考資料 リンク
上松町

参考文献