上諏訪 大火後に復旧した看板建築や蔵造りの町並み

長野県
諏訪市
諏訪1,2
末広
大手1,2
湖岸通り3,4,5
湯の脇2




交通
JR中央本線上諏訪駅下車






上諏訪





2012.07.16
2012.07.28
 諏訪市の中心地区である上諏訪は、近世は高島(諏訪)藩の城下町であり、また甲州街道の上諏訪宿として、また温泉町として繁栄してきた。高島城は豊臣秀吉の武将日根野高良により諏訪湖の中に築城され、浮城(うきじろ)と呼ばれた。石垣と堀だけを残していたが、1970年天守閣が復元された。明治になって、県下最初の洋式の製糸機械が導入されたが、製糸工業の発展はあまりみられず、諏訪地方の政治、文化、経済の中心としての機能が大きかった。第二次世界大戦中に時計などの工場が疎開してきて、オルゴール、時計、レンズなどの精密機械の製造が盛んになった。一方、上諏訪温泉は約550の泉源があり、湯量は豊富で、湖岸にホテルや旅館街が形成されている。
 歴史的な町並みが広範囲に見られる。甲州街道沿いの諏訪1丁目は、昭和元年の大火の後に建設された町で当時の特徴である看板建築が質量ともに良好に残されている。近年まではアーケードによりその存在が知られていなかったようだ。諏訪2丁目は、造り酒屋が集まっている蔵造りや町家の町並み。甲州街道とJR中央線との間は飲食店が多い。さらに、駅の諏訪湖方面では、旧甲州街道から湖岸にまっすぐに伸びている商店街が町並みとして見るべきものがる。湖岸通り地区には片倉館はじめ、洋風近代建築も残されている。一方、駅を取り囲むように上諏訪の飲食店街が発達している。その要因は温泉地観光地であることに起因しているのかもしれない。高島城に近い衣ノ渡地区が遊郭であったようだ。
甲州街道の町並み
昭和元年大火後に復興した看板建築の町並み。
甲州街道諏訪1丁目の町並み
左・左下)

末広町の飲食店街

甲州街道に面した造り酒屋の町並み

湖岸通りで今でも営業をしている公衆浴場の片倉館。
甲州街道から東へ入ったところにある湯の脇2丁目で見かけた洋館
湯の脇2丁目の飲食店街
湖明館通りは大手から諏訪湖に向かって一直線の通り
大手2丁目の町並み
画像奥のエリアは旧遊郭衣ノ渡
上諏訪温泉の町並み
参考資料 リンク
諏訪市

参考文献