美々津

宮崎県
日向市
美々津




交通








2003.04.23
美々津は九州山地の椎葉を源流とする耳川の河口南岸に形成された古い港町である。神武天皇東征の船出の地として知られる。江戸時代は高鍋藩の港として海上交通の要衝であった。また、陸路でも日向街道の宿場であり、美々津千軒と言われるほどの規模を誇っていた。
町並みは海岸線に沿った3本の通り、上町、中町、下町に展開しており、海と反対側の丘に寺社、墓地が配置されている。重伝建に指定されて町並みの修景も進んでおり、古くない建物は古い建物に合わせた外観で造られている。従って、修復されていない古い建物は一目瞭然だが、ぱっと見どれが古い建物なのかわからない(ほとんど古い建物と思われるが)。したがって、町並みとしては統一感があって美しい反面、造った江戸村っぽい感じも受けてやや残念であった。3本の通りが突き当たる漁港近くには明らかにオリジナルの町家が集まっており、傾斜する通りとアイストップに港が見えて良い空間が味わえる。
上町から港方向をみる。
妻入通り庇付き町家で、左右どちらかに下屋を付ける例が多い。
中町の町並み。最も修景が進んでいるので美しいが、郷愁をそそる古い町並みという点では薄れてしまっている。
廻船問屋旧河内屋。現在、歴史資料館となっている。
通り庭をもつ関西風の大規模な町家。妻入二階建の正面に通り庇が付き、1階は京格子でバッタリ床几(可動式越しかけ)が付く。
参考資料 リンク


参考文献