雄勝 明治期以降屋根材に使用されたスレート石の産地

宮城県
石巻市
(旧雄勝町)
明神
上雄勝
下雄勝





交通

阪神西大阪線伝法駅下車





上雄勝
下雄勝



明神





2005.04.18
スレートは粘板岩で通称「玄昌石」と言う。硯の原材料として有名だが、かつては屋根材として、明治以降の近代建築に多く用いられていた。日本国内の最大の産地が三陸地方南部であり、雄勝町や登米町他で採石された。したがって地元の民家もスレート葺きが多く、宮城県仙台市から岩手県陸前高田市近辺までの三陸海岸沿いに分布している。その老舗は雄勝スレートで明治17年の創業。現在国内では、この雄勝スレートしか建材としては採っていない。

雄勝スレートの採れる山。
埋蔵量の限界はまだまだである。(上)

雄勝スレート加工工場は大きな木造で屋根はもちろんスレート。(左上)

雄勝スレート工場の事務所(左)
江戸期のものと言われている土蔵も雪対策のため越しまわりにスレートが貼られている。
スレート版に色を付けたアートの展示がされているギャラリー。雄勝スレートの施設の一部。これらのスレートづくしの建物は先代の社長が戦前に建てたものだという。
工場のスレート屋根。
スレート板の形状は様々である。表側では一種類の葺き方だが裏側では様々な葺き方を組み合わせて遊んでいる。
雄勝地区の町並み
雄勝町の中心集落である上雄勝、下雄勝にも壁にスレートを貼った民家が見られる。
参考資料 リンク
石巻市

参考文献