角田 阿武隈川の水運中継地で繁栄した店蔵の町並み

宮城県
角田市
本町
仲町





交通

阿武隈急行角田駅下車徒歩





角田




2005.08.13
角田盆地は、阿武隈高地の北端、阿武隈川下流部に沿う沖積平野で300mほどの丘陵に囲まれている。一面に水田が広がり、遺跡や古墳が多く分布する地域でもある。その中心にある角田は、古くは城下町であり阿武隈川の水運中継地として発達した。
古い町並みは南北の本町と東西の仲町に見られる。本町には2つの立派な商家が残っている。一つは旧地主氏家氏の旧宅で角田市郷土資料館として保存されている。家屋は明治から大正にかけて建てられたといわれ、表門の薬医門は角田城から移築したものと伝えられる。仲町は商店街で通り側が看板で塞がれている町家が多い。しかし、よく見ると奥行きの深い敷地に大きな町家が建てられており、看板を外せば結構質の高い町並みになりそうだ。仲町の中ほどで交差する路地を入ってみたら、戦前に建てられた思われるリシン吹き付けの外壁を持つレトロな洋風近代建築があった。
大きな屋敷だったのであろう。現在は駐車場になっていて蔵と主置だけが残っていた。(左)

本町に残っている店蔵。海鼠壁の装飾に片や立派な門、片や石蔵を配する。宮城県南部に共通するかたち。
旧氏家家住宅(角田市郷土資料館)
海鼠壁の土蔵造り。右サイドに配された薬医門は角田城にあったものを移築したと伝えられている。
仲町の町並み
戦後スタイルの看板建築が並んでいるが、表の外壁を取ると結構古い町家が残っているのではないだろうか。
仲町の町並み
とにかく立派な門を構える家。角田のかつての繁栄振りが伺える。
仲町の町並み
表に店蔵を構え、奥に庭と居住部分がある。
仲町の町並み
通り側の看板外壁を取れば古い町家である。
仲町の路地
仲町の中ほどの交差点を南に入ると戦前らしき洋風長屋建築が残っていた。
参考資料 リンク
角田市


参考文献