神島 伊勢湾口に浮かぶ赤瓦とカラフルな板張りの集落

三重県
鳥羽市
神島町





交通
鳥羽佐田浜港より市営定期船利用







神島




2015.12.23


鳥羽港の北島12km、愛知県伊良湖岬西約3.5kmの伊勢湾口に浮かぶ島。標高171mの灯明山を中心に島全体が山地になっており、周囲は3.9kmで、集落は北岸に一カ所ある。島内各所の祭祀遺跡から奈良。平安時代の唐鏡・和鏡などが出土しており、伊勢神宮うまり神の里を守る島であったと言われている。三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台として一躍脚光を浴び、観光客が訪れる。住民の半数が漁業に従事しており、イセエビ、アワビ、マダイなど高級活魚のほか、アジ、マイワシを多く水揚している。(「シマダス」参考)
三重県の島ながら鳥羽より愛知県伊良湖岬の方が近い位置にあり、同じく鳥羽港から渡る答志島や坂手島などに見られる伊勢の様式の古民家ではない町並みが形成されている。急斜面上に石垣を築き、段状に密集する典型的な密集系漁村集落で、特徴は赤瓦と下見板張り。潮風による板壁の劣化を防ぐため耐候性のある塗料でカラフルに塗られている。
神島の町並み
港からのメインの縦道への入り口辺りの民家
神島の町並み
メインの縦道を入ると横道との交差部に時計がある。かつてここには集落で唯一だった時計台があったそうで、その継承であろうか。

神島の町並み
時計からさらに縦道を上る(上)
共同の水場があった場所(左上)
メインの縦道と段上の横道が交差する場所(左下)
神島の町並み
斜面上に形成された家並み

神島の町並み
隣の庇を避けるために外壁をえぐっている。密集系漁村の面白いところ(上)

神島の町並み
集落南西にある寺の境内近くから眺めた甍並(左)
神島の町並み
港近くにあった古い商店
参考資料 リンク
鳥羽市

参考文献
「日本の島ガイド シマダス」(日本離島センター)