同志社大 煉瓦造建築が多数残る大学キャンパス

京都府
京都市
上京区
新北小路町
玄武町
相国寺門前町



交通

市営地下鉄烏丸線今出川駅下車





同志社大




2005.07.20
京都御所の北側、今出川通りに同志社大学の今出川キャンパスがある。同志社大学は、1975年に新島襄が同志社英学校として創立したキリスト教系の私立大学で、隣に1949年創立の同志社女子大学がある。両キャンパス内には、創立以来建てられた歴史ある赤煉瓦校舎や教会が、なんと重要文化財5棟、登録有形文化財が2棟もある。設計したのは外国人建築家のD.C.グリーン、武田五一など。古い建築を維持しているのもさることながら、それら古い建築の存在を大切にしながらキャンパス内の整備を進めているところが素晴らしい。

彰栄館(重文 明治16年)(左上、上)
同志社の最初の建物で、京都市内で最も古い煉瓦造建築。D.C.グリーン設計、尾滝菊次郎施工。小屋組みや間仕切りは日本の伝統工法が使われている。
礼拝堂(重文 明治18年)(左上、左)
同志社の2番目の建物。D.C.グリーン設計、三上吉兵衛施工。アメリカンゴシック様式。

ハリス理化学館
(重文 明治23年)(左上、左、上)
設計は英国人A.N.ハンセル、施工は小島左兵衛。イギリス・ゴシック様式で、竣工当初は屋上中央部に八角平面の天文台があったが建築上無理があったため、明治26年に撤去された。
ジェームス館
(登録 大正3年)(左)
設計は武田五一、施工は清水組。煉瓦の中に花崗岩の白いラインを配置したデザインが特徴。
有終館
(重文 明治18年)(左)
設計はD.C.グリーン、施工は三上吉兵衛。大正6年に今出川通りが拡幅されたため、通り側にあった玄関が東側に移された。黒い色煉瓦が装飾的にはめられている特徴がある。
新しい校舎も煉瓦調で、統一感のあるキャンパスの景観整備が図られている。
アーモスト館
文化財にはなっていない。
栄光館
(登録 昭和7年)(左)
設計は武田五一、施工は大倉土木。構造はRC造であるが、ジェームス館等に配慮し煉瓦タイルを貼った外観としている。八角形の塔屋を設けるなど和風意匠を取り入れたデザインが特徴。
大学とは関係ないが、東側の柳風呂町界隈にいい町並みがあった。
参考資料 リンク
京都市
同志社大

参考文献