日奈久 木造の老舗旅館が多く残る有明海に臨む温泉街

熊本県
八代市
日奈久浜町




交通
肥薩おれんじ鉄道日奈久温泉駅下車徒歩





日奈久




2009.12.21
2017.06.11
日奈久温泉は、有明海に臨む炭酸泉で、発見は1409年(応永16)と古く、1656年(明暦2)熊本藩主の命によって大浴舎が建てられてより、肥後の五所の一つとして有名になった。肥後藩営の温泉として、藩主用、武士用、庶民用などの階級が付けられていた。湯は街中の随所に湧きだしており、現在32の泉源がある。
温泉街は港に近く、港の直ぐそばをトラック交通量の多い国道3号線が走っておりやや騒々しい。しかし、国道から一本入ると木造の旅館建築が建ち並んでおり、温泉町らしい佇まいを見せている。中でも中央にある大きな旅館金波楼は明治43年創業の木造3階建で、創業当時の状態をよく残しており昭和初期の増築部分とともに国登録有形文化財となっている。他にも泉屋や柳屋など歴史ある老舗旅館が今でも営業を続けている。
一方、町並みとしての特徴に海鼠壁ある。温泉街の中を貫く旧薩摩街道沿いの商家は海鼠壁をあしらっているものが見られ、特に村津邸のそれは素晴らしい。
柳屋
真ん中に洋風の造りがあるのが特徴
金波楼
創業明治43年(一部昭和初期に増築)。木造3階建の主屋と桃山様式の庭園をもつ。オリジナルの保存状態がとても良い国登録有形文化財。


金波楼
玄関周り(左、上)
昭和初期に増築された大広間(左)と洗面所(下)

背面からの金波楼全景。かつてここに鉄筋コンクリート造の別館があったそうだが取り壊して駐車状にしている。(下)
 
金波楼前の白壁の通り

商店街(左)と温泉センター(上)

線路(肥薩おれんじ鉄道)の東側に上ると温泉寺がある。(上)

温泉寺への参道にある旅館幸ヶ丘(左上)
新湯温泉(左下)
 
旧薩摩街道沿いの商家村津邸
海鼠壁が美しい民家
旧薩摩街道沿いの町並み
鏡屋旅館

旧薩摩街道沿いの町並み(左)とスナック(上) 
いらかぐみオフ会2017時撮影
いらかぐみオフ会2017時撮影
いらかぐみオフ会2017時撮影
参考資料 リンク
八代市

参考文献
金波楼