椿山 四国山地西部 人里離れた最奥の秘境

高知県
仁淀川町
(旧池川町)
椿山




交通






椿山






2007.04.28
旧池川町は、仁淀川の上流池川川の流域に相当する四国山地の山村である。杉や桧の林業が主力であったが、近年は労働力不足により茶・桑・栗の栽培や肉牛飼育に転換している。
池川川は旧池川町の行政中心だった土居で土居川となり、さらに百川内で椿山川を分岐する。上流に行けば行くほど人家は少なくなり、大野集落を過ぎるとまったく途絶える。その先、奥へ奥へと進んだ最奥部に椿山(つぼやま)集落はある。
椿山集落のある場所は緩斜面でもなんでもない。谷底から駆け上がった急斜面に石垣を積んで僅かな平地を造り家を建てている。その造りから計画的に造成したものと思われる。何故こんな山奥に人が住まうようになったのだろうか。山岳集落の多くは焼畑農業を行っていたがそのほとんどは消滅している。椿山では近年まで焼畑が行われてたという。日本全国に秘境と呼ばれる山岳集落は存在するが、椿山はその中でも指折りの一つであろう。
大野椿山川の谷は深い。谷底の川面が標高450m、集落の下端が標高540m、上端が620mである。四国山地西部を代表する天界の村といっていい。
集落の一番低い位置にあるエリアは整然と区画されていて、一時期に計画的に造成されたものと思われる。中心に神社がある。
通りの谷側に小屋が並び、山側に主屋が並ぶ。

集落にある比較的大きな家(上、下)

農作物を干す木柵。(左)

椿山という地名は椿が多かったことに由良するのであろうか。椿が綺麗な花を咲かせていた。(上)
参考資料 リンク
仁淀川町
 
参考文献