山下	ホテル、クラブ、外国商館が並んでいたバンド
神奈川県 横浜市 中区 山下町 交通 JR根岸線 関内駅、石川町駅下車 山下公園通り 山下町
	横浜が開港したとき、日本大通りから西側が居留地に指定された。山下町はその旧居留地一帯で、居留地に付けられた番地は今でもそのままの数字が踏襲されてる。山下町の山下公園沿いの「海岸通り」は当時からその名であったが、外国人からは「THE　BAND」と呼ばれていた。 海岸通りには外国人が経営する商店が建ち並んでいた。しかし、大正１２年関東大震災で被災。山下や関内には、震災復興では欧米で流行していたデザインやアールデコといったモダニズム建築が主流となり、現在に残る町並みが形成された。また、山下公園は居留地時代に外国人の専用公園として造られた日本初の洋式庭園で、その後は公園として横浜を代表する場所となった。 海岸通りは、港と山下公園と銀杏の銀杏並木を前にした町並みである。歴史的な建物は数少なくなってしまったが、ホテルニューグランド付近は「THE BAND」の面影を感じることのできる場所である。
		銀杏並木が美しい海岸通り。かつてバンドと呼ばれた。
		バンドに面する旧バターフィールド＆スワイヤー商会（大正１１年）。かつては裏の水町通りまでの建物だったが、海岸側半分が保存された。
		バンド沿いの建物を代表する「ホテルニューグランド」（昭和２年）。
		氷川丸（昭和５年）。戦前戦後に活躍した豪華客船（国指定重要文化財）。 山下公園に停泊保存されており、船内は船の博物館となっている。ここを訪れるのは横浜観光の定番。
		山下埠頭の倉庫群。外周にめぐらされたバルコニーが港らしさを演出している。 商業港から観光港に変わった横浜にあって、港本来の機能が見られる風景のほうが少なくなってしまった。
参考資料	リンク 横浜市 参考文献