横須賀
若松
戦後の闇市から発展した軍港の一大歓楽街

神奈川県
横須賀市
若松町





交通
京浜急行横須賀中央駅下車






横須賀若松町





2016.12.10


横須賀は旧横須賀軍港の主要部で、旧海軍施設の大部分は日米安保条約によりアメリカ海軍が使用している。長浦には大型船岸壁があり、外国貿易の中心である。現在、横須賀には、アメリカ海軍、自衛隊の基地、防衛大学校がおかれ、軍事的性格が強い都市となっている。横須賀の街は、ヒトデのようにかつての海岸線である谷とその間の丘、海を埋め立てた平地に展開している都市である。この丘の端は絶壁のごとく切り立っており、谷の商業地から見上げると丘の上の住宅地の底が見えるような感覚の場所も多い。また、埋立地は軍事基地や規則正しい町割りの街となっている。このような地形は、長崎などと非常によく似ている。
京浜急行横須賀中央駅前から南に延びる旧三崎街道=米が浜通りは、看板建築が並ぶ昭和な商店街で、その裏手山側一帯には「若松マーケット」と呼ばれる一大歓楽街が広がっている。かつて一角に、大日本帝国海軍、前後の在日米軍、自衛隊らに愛された料亭小松が存在したが、2016年の火事で全焼してしまった。
戦災都市概況図:横須賀
「横須賀ブラジャー発祥の地」といわれる若松マーケット
終戦直後の闇市が起源である。
 
横須賀中央駅周辺は戦災にあっていないため、良く見ると戦前の建物が見つけられる。
旧三崎街道=米が浜通りの町並み
旧三崎街道=米が浜通りの町並み
若松マーケット
海岸地形の入り江に寄せる波のような家並み。背後に高層マンションが建っていた。

若松マーケットの町並み
若松マーケットの町並み
一度夜に歩いてみたい

若松マーケットの町並み

料亭小松(現存せず:左上)
1885年(明治18年)開業以来、海軍や在日米軍らに愛された。2016年に火災により全焼してしまった。

駅前のフジタビル(左下)
 
参考資料 リンク
横須賀市

参考文献
国立国会図書館デジタルアーカイブ 全国主要都市戦災概況図