野毛 戦後の闇市整理による建物が残る昭和な繁華街

神奈川県
横浜市
中区
野毛





交通





野毛





2019.03.16
江戸時代末期に東海道と横浜港とを結ぶ横浜道が拓かれ、野毛山の中腹に切通で道が造られたことで交通の要衝となった。その後、わが国初の鉄道が新橋横浜間に開通し、横浜駅(現在の桜木町駅)の開業と三菱重工横浜造船所の開設などにより、繁華街として栄えた。第二次世界大戦後、伊勢佐木町一帯がアメリカ軍に接収されたことから、同地区は日本人街の中心商業地として機能し、戦後混乱期の市民の生活を支えた。当時は、闇市と屋台が並ぶ地区だったが、東京オリンピックに向けて闇市整備が進められ、闇市収容建築が誕生した。現在は造船所が新都市MM21となり、周辺の町が大きく変わる中、猥雑さや昭和レトロな空間が注目されるようになっている。特に、桜木町駅前の国道16号線と桜川新道とにはさまれた敷地に建つ「桜木町ぴおシティ」の地下街が面白く、戦後再開発ビルならではの飲食店街の雰囲気が楽しめる。
野毛のマップ
JR根岸線・野毛山・大岡川にはさまれたエリア。
桜木町ぴおシティ
東京オリンピック前年の1968年「桜木町ゴールデンセンター」として誕生した。
桜木町ぴおシティ地下2階飲食店街
桜木町ぴおシティ地下2階飲食店街
桜木町ぴおシティ地下2階飲食店街
桜木町ぴおシティ地下2階飲食店街

野毛の町並み
野毛の町並み
戦災地区なので戦前の建物は見られない。
野毛の町並み

野毛の町並み
戦前はないといったが、この建物(上、左上)は戦後とは思えない。
野毛の町並み
都橋商店街
東京オリンピックを機に闇市整理により誕生した商店街。大岡川の河川敷を利用しているため、川の流れに沿って湾曲し、川にはみ出したような建築となっている。
都橋商店街
参考資料 リンク
横浜市

参考文献