子安 京浜工業地帯の運河に面する舟屋集落

神奈川県
横浜市
神奈川区
子安1




交通

JR根岸線京浜急行線新子安駅
京浜急行線子安駅下車


国道15号線



子安 
旧東海道の江戸日本橋〜神奈川宿間は、今では内陸を通っている印象だが、かつては海岸線を通っていた。子安は旧東海道沿いの川崎宿と神奈川宿の間の海岸の集落であった。
現在の東京〜横浜間の海岸線は埋め立てられ、京浜工業地帯となっている。しかし、かつての海岸線の部分は単純に陸が延びているのではなく、運河などに姿を変えている場所もある。子安の集落は旧東海道と旧海岸線の間に形成されているが、運河に沿った浜通りの東側には運河にはみ出すように建てられた舟屋がびっしり並んでいる。
このような舟屋の集落は、丹後半島の伊根町が有名だが、潮の影響を受けない海岸集落として日本全国に見られたものと思われる。しかし、護岸整備とともに急激に姿を消しつつある。
水辺に張り出す家屋は、丹後半島の伊根が有名だが、かつてはあちこちに見られた。船を繋留し作業小屋からだんだん発展していったのだろう。
運河に並行した浜通りと運河との間の建物は基本的には舟屋である。しかし、中には居住しているような家屋もあるようだ。
水と家屋との関係は、伊根町や三方五湖の日向の集落のようである。
浜通りから水辺へ抜ける舟屋と舟屋の間の隙間。
浜通り。左手が舟屋、右手には住宅が並ぶ。
子安は旧東海道沿いの一集落であった。集落の中には古い民家(出梁造り)も残っていた。
浜通りから旧東海道(現国道15号線)へ緩やかに上る通り。国道を渡って京浜急行電鉄子安駅へいたる。
旧東海道沿いの民家。背後にJR東海道線と京浜急行が走り、その向こうにマンションが建っている。
旧東海道は幅の広い国道となっており、古い町並みは残っていない。

子安の日本ビクター工場(左上、左)

鶴見から横浜まで通っているJR貨物線より分岐し、埠頭を巡っていた級高島線
(上)。 
参考資料 リンク
横浜市

参考文献