鎌倉 別荘群 |
街を囲む山裾に点在する著名人の別荘群 | |
神奈川県 鎌倉市 長谷 扇ヶ谷 浄明寺 交通 JR横須賀線鎌倉駅下車 長谷 扇ヶ谷 浄明寺 2018.02.11 |
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鎌倉という土地の歴史のはじまりは、旧石器時代までさかのぼる。独自の美意識や文化を色濃くしていったのは、源頼朝によって武家政権が誕生した鎌倉時代。その後、江戸時代には江戸庶民が寺社を訪れるようになった。明治時代の文明開化を経て、近代には鎌倉が保養地として紹介され、著名人の別荘が建設された。特に、文士たちが集う文壇の中心地としてのイメージを根付かせていった。 これら別荘としての住宅地は、街を囲む山裾に形成されており、東西に点在している。中でも、1916年古我邸、1929年旧華頂宮邸、1936年鎌倉文学館(旧前田家鎌倉別邸)などは、建物と屋敷構えと周辺環境の関係が素晴らしく、鎌倉という土地が選ばれた意味を実感できる。 |
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長谷 吉屋信子記念館 閑静な住宅街にある平屋建ての母屋は、1962年(昭和37年)に近代数寄屋の第一人者である吉田五十八が設計した建物。 |
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長谷の住宅街(左、左下) | ||
長谷 鎌倉文学館(旧前田家鎌倉別邸)の母屋にアプローチする際にくぐるトンネル(下) |
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長谷 鎌倉文学館(旧前田家鎌倉別邸) 1936年(昭和11年)に長谷の高台に建てられた別邸建築。ハーフティンバー様式とスパニッシュ様式を基調。 |
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長谷 子ども会館(旧諸戸邸) 震災前の数少ない建築のひとつ(上) 長谷 加賀谷邸 年代不詳 |
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扇ヶ谷 古我邸 三菱合資会社の専務理事だった荘清次郎の別荘として1916年(大正5年)に建てられた洋館。設計者は、桜井小太郎。 |
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浄明寺 旧華頂宮邸 衣張山東側に1929年(昭和4年)に建てられた洋館。母屋はハーフティンバー様式で、庭園がフランス式。 |
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浄明寺 旧華頂宮邸 |
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浄妙寺境内の高台にある石窯ガーデンテラス(旧犬塚邸) | ||
参考資料 | リンク 鎌倉市 参考文献 『日本の町並みV 関東・甲信越・東北・北海道』 西村幸夫監修 平凡社 |