加計呂麻
須子茂
加計呂麻島南海岸の砂丘上に広がる生垣集落

鹿児島県
瀬戸内町
須子茂
阿多地
西阿室





交通
瀬戸内町古仁屋港より定期船かけろま
瀬相港よりバス






須子茂


阿多地


西阿室





2016.05.02

奄美大島の南部、瀬戸内町の南に横たわる大島海峡を挟んで奄美大島と向かい合っている山がちの島。総面積の88%が林野で占められており、耕地面積は1.6%に過ぎない。島内には大小30の集落がある。平家伝承の民俗芸能といわれる「諸鈍シバヤ」は国の重要無形民俗文化財。また、鎮西八郎為朝来島の伝説があり、西端の実久集落の入口にその子といわれる実久三次郎神社がある。大正期には天然の良港薩川湾が軍港となり、太平洋戦争末期には特攻水雷艇「震洋」の基地が置かれた。(「シマダス」より)
須子茂は、南海岸の西部に位置する。緩やかに湾曲した海岸線に沿った砂丘上に集落が形成されている。集落の特徴は、防風の生垣が屋敷を囲んでいるところで、加計呂麻島には石塀とこの生垣の2パターンが見られる。須子茂から岬を西へ越えた位置にある阿多地地区には、古いアシャゲが残っている。アシャゲとはムラの祭事に使われる半屋外の建物で、各集落に見られ、広場や屋内施設のトネヤとセットになっている。琉球統治時代からその後の薩摩統治時代にかけて形作られたと言われ、沖縄県の集落で見られる似た施設との関連性を感じる。

加計呂麻島須子茂の町並み
加計呂麻島須子茂の町並み
加計呂麻島須子茂の町並み
加計呂麻島須子茂の町並み
加計呂麻島須子茂の町並み
加計呂麻島須子茂の町並み
加計呂麻島須子茂の町並み
阿多地のアシャゲ
この半屋外の建物は「アシャゲ」というもの。祭事に使われるものだそうで、各集落に共通して見られる。琉球時代の名残であろうか。
須子茂のアシャゲ

西阿室のアシャゲ(左上)
西阿室港にはウミガメがいる(上)
参考資料 リンク
瀬戸内町

参考文献