志布志 | 大隅半島の国境 貿易港として栄えた港町 | |
鹿児島県 志布志市 志布志町 志布志 交通 JR日南線志布志駅下車 志布志 (町人町) 志布志 (武家屋敷町) 志布志 (銀座街) 2012.02.19 |
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旧薩摩国に属していた志布志は、大隅半島の北東志布志湾を臨む。日向国に接する場所であることから夏井関とや八郎ヶ関の二ヶ所の関所を設け、海に面していた前川河口を港として津口番所があった。貿易港として、番所から西側へ向かって町家が千軒並んでいたといわれるほどに栄えていた。 山城がある山麓に馬場が配され、武家屋敷町があった。そして、武家屋敷と町人町との間に役所である地頭仮屋と船奉行所があった。 今見ることのできる町並みは、上記の面影を感じることのできる遺構であり、石垣石塀と生垣、町家の漆喰壁、洋館の病院建築、港近くの石蔵などが見どころとなっている。石は、シラス台地である大隅半島の共通する砂岩で、景観の統一感創出に寄与している。 |
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津口番屋のあった場所。左側が前川河口、右へ町家千軒とうたわれた町人町が広がっている。 | ||
町人町から武家屋敷町へ向かう通り | ||
地元砂岩を使った村が数棟残る | ||
かつては町家が千軒並んでいたといわれる旧町人町の目抜き通り(左) 町人町の北側にある洋風病院建築。このほかにももう一軒確認できた。(左下) 同様の通りにあった寺院。(下) |
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砂岩の土台と漆喰塗籠の商家(左上) 地元砂岩の石垣石塀(上) 町人町に残る唯一の商家(左下) |
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武家屋敷町の町並み(上) 古い家屋はあまり残っていない(左) 武家屋敷町の前川に面する一角(左下) |
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日南線の終点志布志駅(上) 駅前にある夜の飲食店街「銀座街」(左) |
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参考資料 | リンク 志布志市 参考文献 『日本の町並みU 中国四国九州・沖縄』 西村幸夫監修 平凡社 |