串木野から甑島へは高速艇が2往復、フェリーが2往復しており、便によって各港の立ち寄る順番が異なる。朝一便は高速艇で、50分で上甑里に直行する。里集落は上甑島の北側にあり、島(上甑島)と島(遠見山)とが沿岸流によって出来た砂洲で結ばれた「トンボロ地形」といわれる砂洲部分とその砂洲の付根部分からなり、両方の中間に里港がある。砂洲の付根部分は武家屋敷跡と呼ばれるところで、麓集落の石垣の町並みがみられる。知覧のように古い住宅はあまり見られないが、車対応による改変が必要とされないという島特有の理由によって、原形を色濃く残している。 |