坊津 日本三津の一つ 古くからの重要な南の国際港

鹿児島県
坊津町
坊の浜




交通


JR指宿枕崎線
枕崎駅下車バス23分


国道226号線
より坊の浜方向へ入る





坊津




2003.04.20
坊津は古い外国交易の港で、博多津(福岡県福岡)、安濃津(三重県津)とともに日本三津のひとつである。リアス式海岸の入り江に形成され、遣唐使の出航地、大陸文化の渡来地であった。室町時代は島津藩の中国・琉球貿易の根拠地であった。江戸時代は貿易港としての地位を長崎に奪われ、島津藩の密貿易港となった。享保の唐物崩れ(密貿易取り締まり)以降は漁港として存続している。
坊津の集落の特徴は、入り江の斜面に形成されたことによる立体性と石垣や石塀に使われている赤石である。路地を歩くと漁村の集落景観だが、石垣や武家門をもつ住宅などから、その歴史性を感じることのきる町並みである。
港は霧に包まれ、最果ての港といった風情であった。
路地はもう漁村そのものであるが、石垣や入口が並の漁村とは違う。
坊津の民家。薩摩の民家は屋根を一発で葺かず、幾重にも葺くのが高い格式だったのか。
石畳、赤い石垣、倉、門など、かつての繁栄ぶりが伺える。
比較的大きな屋敷を見下ろす。
集落北側の斜面づたいの道。左の家は2階部分。
地形なりに建物はつくられる。
地形なりに建物はつくられる。
参考資料 リンク
坊津町

参考文献
『図説 日本の町並み12 南九州・沖縄編』 太田博太郎他 第一法規