秋目 鑑真和上上陸の地 美しい入り江の集落

鹿児島県
坊津町
秋目





交通

国道226号線
秋目





秋目




2003,04,20
薩摩半島、遣唐使の港で有名な坊津町の中心部から北へ10kmほどのところにある漁村集落。海を挟んで坊津町の飛び地となっている。このあたりはリアス式海岸で、秋目の入り江は潮の干満で表情を変える美しい場所である。
秋南島路を利用した遣唐使は坊津に寄航し、鑑真和上は秋目に上陸したといわれる(753年)。 来日後,鑑真は戒壇を築いて多くの僧尼に授戒し,日本仏教の刷新に力をつく したが,天平宝字7(763)年,76歳 をもって唐招提寺で入寂した。
美しい入り江の港に面して比較的大きな民家がある。その脇から集落に入っていく。すると左手に大きな古木が現れる。この木は「アコウ」で、秋目小学校の入り口(現在は廃校)にあり、その樹姿からは迫力さえ感じる。幹には古いドラがぶら下がり、集落の伝達役を担っていたことも伺い知ることができる。
集落の最奥には石垣を積み上げた立派な屋敷もあり、坊津と関係深く栄えた場所であったものと推測される。
もう一つ、秋目は"007は二度死ぬ"の鹿児島ロケ地のひとつであった。平成2年度に記念碑が建立された。
鹿児島の民家に茅葺は残っていない。瓦葺で破風に開口が無く白漆喰で塗り固められている様式が多い。

最奥部の高い場所に石垣を積み上げた屋敷があった。(左上)

旧小学校の脇にあるアコウの古木。(左)
鑑真和上がこの秋目から上陸したという幻想的な海岸。
参考資料 リンク
坊津町

参考文献