高松東浜 港に突き出した半島状のソープ街はかつての遊郭

香川県
高松市
城東町2



交通
琴電片原町駅下車徒歩






城東町



2009.05.16
高松港のフェリー乗り場から港越しに派手な色とりどりの建物が集中している町が見える。夜になるとさらに派手なネオン街となる。そこは、港に半島状に突き出した城東町という場所で、かつて東浜遊郭と呼ばれ戦後は赤線だった町である。
半島の付け根から西側の海岸線を歩いて行くと「東濱恵比寿神社」が鳥居を西に向けて存在する。神社の囲い塀を見ると奉納者の名前が築かれており、その中に「新地」の名が見られる。神社のあたりからソープランド建築が現れはじめ、その間に和風の妓楼建築が残っている。東浜遊郭には昭和初期で34軒の妓楼があったそうだ。高松市内は広範にわたって戦災に遭っているが、おそらくこの半島状の町は水に囲まれていたので戦禍を被っていないと思われる(高松市の戦災都市地図はアバウトな表記のためそこからは非戦災地区を絞り込みにくい)。戦後は赤線に移行し、トルコ街、ソープ街と変化した。
高松の赤線跡は琴電片原町の駅前にあったそうだが、片原町から瓦町にかけては高松の一大歓楽街となっている。
高松港北浜住吉神社から眺めた城東町のソープランド街。




半島の西岸にある東浜恵比寿神社。敷地囲いの石に「新地」の名が見える。(左上、上)


新しいが遊郭っぽい建物(左)
ソープランド街としての町並み
朝から客の呼び込みが立っていた。
木造の妓楼らしき建物がソープランドの合間に残っていて、旧遊郭時代を彷彿とさせてくれる。
旧東浜遊郭の町並み

旧東浜遊郭の町並み(現城東町)
(左上、左、上)

片原町から河原町にかけての高松一の歓楽街。
東京では飲み屋街の中にラーメン屋があるものだが、ここ高松ではラーメン屋はない。夜でもうどん屋が開いていて飲み帰りにうどんを食べて帰るというから高松市民は本当にうどんが好きなんです。
参考資料 リンク
高松市

参考文献