仁尾 瀬戸内海の庄内半島にある醸造と塩田で栄えた町

香川県
三豊市
仁尾町
仁尾





交通
JR予讃本線詫間駅下車バス利用






仁尾




2007.03.01
香川県西部の三豊地方、瀬戸内海に突き出した庄内半島の付け根にある港町である。仁尾の塩田は、江戸時代天保期から始まり、大正期にはに尾塩田株式会社が設立されるほどの基幹産業であったが、戦後製塩法の開発によって塩田が姿を消した。一方、酢・酒・醤油の醸造も江戸時代から盛んで、お茶の販売も兼業していたという。
仁尾の町は鉄道から離れており、詫間駅か観音寺駅からバスで行かなければならないが、そのおかげで町の近代化が遅れたようで古い町並みが残っている。数箇所の鈎曲りがあって、そういう場所に大きな商家が構えていて歴史的な町並み景観が保たれている。しかし、急速に空家の取り壊しが進んでおり、空地が増殖している。海岸線は埋め立てらによって遠ざかっており、港町の雰囲気は薄れている。
町は海岸線に沿って南北に長い。中央の通りを南から歩いていく。この地方は、観音寺でもみかけたが、前面を平入にして奥の棟を直交させている造りが多い。
この町家もそうで、平入りのやねの上に奥の棟の妻面が小さな三角形を覗かせている。
中央の通りから東側に入ってみた。南北の別の通りにも町は拡大していて古い町家が残っている。
かつての海岸線だったところにある中橋造酢株式会社の工場。(上)

中央の通りを南から歩いていくと最初の鈎曲りがある。そのあたりの町並み。(左)
町の中ほど東側に寺が集まっている。
寺町の門前の町並み。
仁尾バス停前の大きな屋敷。仁尾は海鼠壁の民家が多い。
もう一つの鍵曲り。仁尾酢の店がある。
もう一つの鍵曲りに面する豪商の屋敷。

町の北地区に連続した町並みがみられる。しかし、急速に空地化している。
港近くにある賀茂神社。
参考資料 リンク
三豊市

参考文献