大聖寺 幾度も曲がる旧街道に沿った赤瓦登り梁の町並み

石川県
加賀市
大聖寺
本町、京町、山田鍛冶町、荒町、弓町、中町、関町




交通
JR北陸本線大聖寺駅下車徒歩





大聖寺




2012.07.14
大聖寺は、加賀藩の支藩前田氏七万石の城下町であり、北国街道の宿場町でもある。地名は、白山五院の一つである大聖寺伽藍が錦成山(きんじょうさん)に建立されたことに由来する。江沼久谷で知られる陶磁器、絹・人絹織物、チェーン・電気機械器具工業が発達。
旧北国街道は町に中を何度も曲がりながら通っており、西から関町、中町、本町、京町、山田鍛冶町、荒町、弓町の順に古い町並みの面影を残す。町家は、低い軒を登り梁や腕木で支え、1階には板庇やサガリを持るこの地方の特徴的形態が見られる。また、城下町南西端の石童山から角助山の東麓には、七寺一社が集中する下寺寺院群がある。
旧北国街道の折れ曲がった線形
左が福井、右が小松方面。
本町の町並み
東西に延びる北国街道に面した町人町
本町の町並み
1階にこの地方の特色である板庇が見られる
本町・京町の町並み
街の中央にある本善寺・願成寺の北側で北国街道がコの字に折れ曲がる。
登り梁形式の町家が軒を連ねる。
山田鍛冶町の町並み
享保の頃まではここが町端だったため、危険な火を扱う鍛冶屋を居住させたという。当町は本善寺・願成寺の門前としても賑わった。

山田鍛冶町の町並み
北国街道が願成寺の前で折れるがmそこに建つ等を持つ洋風建築。
荒町の町並み
小松方面に延びる北国街道沿いの町。現在、平入りの町家や画像のような洋風病院建築が残っている。
関町の町並み
北国街道の町はずれ。今田町にかつて遊郭があったといわれるが現在は面影は無し。今田町の手前の関町にらしき建物があった。
下寺寺院群
全昌寺は松尾芭蕉ゆかりの寺として知られ、境内には句碑が建てられている。
JR北陸本線大聖寺駅南東側に広がる大同工業の工場。地場の特産の一つであるチェーンの製造工場。赤瓦がきれいである。
参考資料 リンク
加賀市

参考文献
「日本の町並みT 近畿・東海・北陸」 西村幸夫監修 平凡社