玉川村 水郡線沿いに展開した赤の街の残照

茨城県
常陸大宮市
東野







交通
JR水郡線玉川村駅下車徒歩




玉川村




2009.11.15
 『赤線跡を歩く2』(木村聡)によれば、水郡線沿いは驚くべき女性街の線区であったとある。水戸方面から北へ、上菅谷宿、常陸太田、瓜連、静、玉川村と田園地帯の集落にも存在していたという。
 玉川村は常陸大宮市に属し、久慈川流域の河岸段丘の上にある農村集落である。そんなのどかなローカル線の駅前に昭和30年代に4軒の特飲店があった。現在は別の店として営業しているもの、廃屋になっているものなど面影は残っているものの、過去の歴史を知らなければ流石に見破ることはできない街である。
水郡線玉川駅前。左手の店は珈琲店だが、入り口が複数ある不思議な造り。
駅前通りに面している平屋の建物。入り口周りに遊里らしい装飾窓が

文献にある特飲店が並んでいた通り。

壊れているがモダンなデザインの建物

前面は看板建築で奥が伝統様式の2階建てになっている旧楼閣が2軒残っていた。
建物は自然に任せるままに崩壊し続けている。
通りの西側の民家。この建物は関係ないと思われるが、造りはこの地方らしい平屋建て農家。
参考資料 リンク
常陸大宮市

参考文献