稲吉 本陣と旅籠建築が残る旧水戸街道の宿場町

茨城県
かすみがうら市
(旧千代田町)
下稲吉










稲吉





2014.12.30
稲吉は旧水戸街道の宿場町だった。水戸街道は、五街道以外に整備された脇街道の一つで、千住から水戸までを結んでいた。稲吉宿は、江戸から数えて14番目、土浦から二番目、次が府中宿(現在の石岡)であった。宿場には、本陣・脇本陣ほか、荷物を次の宿駅に送る問屋場もあり、江戸時代後期には17軒の旅籠があったという。
町並みの中には、旧宿場時代の建物が二つ残っている。本陣家は、水戸街道で残っている本陣建築3軒(取手、中貫、稲吉)のひとつで、一般の屋敷より一段高く設えており、門、玄関、上段の間が設けられており、玄関屋根の上には領主本堂氏の定紋「笹りんどう」が付けられている。脇本陣は向かい側にあった。もう一軒は、木村家住宅で、旅籠「皆川屋」の江戸末期の建物である。
歴史的遺構はわずかながら、水戸街道の面影を感じることのできる貴重な町並みといえる。
稲吉の町並み
稲吉の町並み
稲吉の町並み
稲吉の町並み
本陣家(左)
木村家住宅(上)

稲吉の町並み
本陣家(左上、上)
稲吉の町並み
参考資料 リンク
かすみがうら市

参考文献